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安倍氏(あべ し)は、平安時代の陸奥国(後の陸中国)の豪族。 == 出自 == そのルーツは明らかでない。 #神武天皇に殺された畿内の王長脛彦の兄安日彦をその始祖とする説。『平泉雑記』が伝える安倍氏自身の家伝によれば、安日彦の津軽亡命をもって安倍氏の発祥としている。「藤崎系図」にも同様の記述が見られ〔「藤崎系図」(『続群書類従』巻第170所収)〕、真偽は別にして安倍氏の後裔はそのような自己意識を持っていたことは確かである。ただし、長脛彦を出自に関連づけているのは、平将門・藤原純友の後裔と称した武家が多数発生したのと同様に、武勇を尊んでの仮冒の結果とも考えられる〔太田亮『姓氏家系大辞典』角川書店、1963年〕。 #奥州に下った中央豪族である安倍氏のいずれかが任地で子孫を残したとの説。秋田の蝦夷の帰順を得た阿倍比羅夫につながる系図もある〔「安藤系図」(『続群書類従』巻第170所収)〕。これを受けて、明治期に編纂された華族類別録で安倍氏の子孫は、土御門家等阿倍氏と同じ孝元天皇の皇子大彦命の後裔であると位置づけられている。また、鎮守府将軍安倍比高の後裔とする説がある〔樋口知志『前九年・後三年合戦と奥州藤原氏』高志書院 2011年 ISBN 4862150888〕。 #奈良時代に陸奥国に勢力を広げた阿倍氏から、陸奥南部の諸豪族が阿倍を冠した複姓(阿倍陸奥臣・阿倍安積臣、ほか)を賜与され支配関係を築かれたが、その子孫との説。ただし復姓下賜が奥州南部にとどまり奥六郡のような北部に及んだ例がないこと、奥州の安倍氏にはこのような復姓を称した伝承が全く伝わっていないことをもって否定する見解もある〔。 #朝廷に従った蝦夷(俘囚)とする説。後世の研究では、蝦夷をアイヌの祖先と同一視する立場からabeをapeと読み替えて完全な土着の先住民とみる説もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「安倍氏 (奥州)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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